やったー!Keynoteでかっこいいアニメーションができたー!
さあ、これを動画素材と合成して編集しよう!
って思ったんだけど、、、
ムービーに書き出したら背景透過がなされない。
こりゃ困ったな〜、、
ん〜〜、じゃあ、GIFで書き出してみたらどうかな??
それなら背景透過のアニメーションを作成できるもんね。
うん!これならきっとうまくいくハズ!
よしっ、できた!
さあ、iMovieにインポートして・・・
って、あれ?・・・
・・・画質荒くない??
う〜〜ん、仕方ない!
じゃあグリーンバックでアニメーションムービーを書き出して、あとでiMovieで色抜くのはどうかな??
えーっ!なんか全然綺麗に色抜けないんだけど、、、これもダメかぁ。。。
こういったことで悩んだ経験はありませんか?
色々実験してみるけど、ことごとくうまくいかない。
やっぱり、有料の動画編集ソフトにすべきなの?
そんな風に私も何度も思ったことがありますが、実はカンタンに解決する方法があるんですね。
Keynoteはスライド発表用として使われるもので、動画編集は別にiMovie等のソフトを用いて行うことが一般的です。しかし、実はKeynoteは動画編集においてもいい仕事をしてくれるツールなんですね。
今日は、そんな超有能なKeynoteを使って、動画編集するおすすめの手法をご紹介します!
Keynoteで動画編集をオススメする理由
結論から言うと、有料の動画編集ソフトがなくても動画編集は可能です。もちろんKeynoteでも動画編集は十分に可能ですし、むしろKeynoteで動画編集をした方がいい場合もあります。
特に、Keynoteで作ったアニメーションと、動画素材を合成する時はオススメです。
実は、私の経験上、Keynoteで作ったアニメーションを一旦ムービーに書き出して、それからiMovieなどの動画編集ソフトに取り込んで合成しようとしても、綺麗に仕上がったことはありませんでした。
当然と言えば当然かもしれませんが、Keynoteで作成したアニメーションが最も綺麗に動画と合成できるのは、やはりKeynote上で編集して書き出しをおこなうことが一番なんです。
そこで 発想の転換 です!
動画編集はKeynoteで、インポートするのはむしろ動画素材の方だ!
と、逆の発想で考えてみましょう。
えっ?
でもさあ、Keynoteで動画編集するのって大変じゃん!
動画素材が短いものだったらまだしも、10分を超えるものとかになってきたら、keynoteのアニメーションとタイミングを合わせるのが難しいでしょ??
はっ!ま、まさか、
動画素材を小刻みに分割するってこと!?
ビ ン ゴ !
その通り!
そうなんです。
動画素材を小刻みにするんですね!
編集しにくいのであれば、編集しやすいように、尺を短く分割してあげればいいんです。
ではここで、私がよくおこなうKeynoteで動画編集をするときの具体的なやり方を説明します。
Keynoteで動画編集をする具体的な方法
例えば、トータルで10分の尺の動画があるとします。
動画の冒頭部分であれば、動画素材とタイミング合わせてアニメーションをつけることは容易いと思います。
しかし、問題なのは、動画の後半部分にアニメーションをつける場合ですね。
Keynoteでは、ビルドの遅れを設定しようにも、長時間の遅れを設定することはできません(99秒が限界でした)し、タイミングをうまく合わせられたかどうかいちいち再生して確認するのは時間がかかりすぎるし、非効率的です。
ですから、こういった問題をスッキリ解決するために、まずは素材を短く分割していきます。
1. 素材を分割する
下図のようなイメージで素材を分割します。
<素材の分割のコツ>
Keynoteアニメーションをつけるポイントの数秒前(5秒程度)で分割します。
- 素材をカットする方法は?
素材の分割方法については様々ですが、
Mac(PC)で、「クイックルック」でプレビュー中に動画をトリム分割する方法が、おそらく一番カンタンかと思います。
みなさんもご存知かと思いますが、これはファイルを選んでスペースキーを押すだけで、アプリケーションを使うことなくファイルの中身をプレビューできる機能ですが、
このクイックルックでプレビューした動画をトリムして、新しいクリップに保存することで、動画素材を分割することが可能なんです。
上図のように、クイックルックでプレビューした右上部分にトリムツールがあるので、それを選択すると下図のようにトリミングバーが表示され、トリム位置を決めることができるようになります。
左右のトリムハンドルをスライドさせて、トリム位置を決めていき、右上の「完了」ボタンをクリックすると、
下図のように、先ほどトリム編集した素材を「新しいクリップ」にして書き出すか、「置き換える」かを問われるので、「新しいクリップ」を選択します。
こうすることで、元の素材とは別個に分割した素材が作成されるので、この要領で素材A、B、Cと分割していきます。
このようにして、素材を分割していきます。※iPhoneやiPadでも同じことができます。
クイックルックの他に、
iMovieを使って、動画素材をA、B、Cと分割して、1つずつムービーの書き出しをおこなうというやり方もありますが、書き出しに多少時間がかかるので、効率を考えるとこのクイックルックでの分割方法はオススメです。
2. 分割した素材をKeynoteへインポートして動画編集をする
先ほど分割した素材A、B、Cを、今度はKeynoteのスライドにそれぞれインポートして、そこでアニメーションとあわせた動画編集をおこないます。
今回の3つの素材(A、B、C)に分割した例でいうと、下図のようなイメージです。
ポイントは、1スライドごとに分割した動画素材をインポートするということです。そして、そのスライド上でアニメーションのタイミングを合わせて編集していくという流れになります。
このようにすれば、ビルドの順番や遅れ、組み合わせなど複雑なアニメーションなんかでも、タイミングを合わせやすいと思います。結果、編集作業が楽になるのでKyenoteでの動画編集がスムーズになります。
3. 完成
編集後は、1スライドごとにムービーの書き出しをおこない、iMovie等の動画編集ソフトに取り込み、BGMや効果音などをつけて、最終的に1本の動画として書き出して完成です。
まとめ
いかがでしたか?
厳密には、Keynoteは動画編集ソフトではないので、今回ご紹介したやり方はややっこしいと思われるポイントもあったかと思います。
しかし、工夫すればiMovieなどの動画編集ソフトにはないテロップやオリジナルアニメーションなどを自作して作品に活かすことも可能です。
結局動画って、一瞬一瞬の積み重ねでできているんですね。どんなに長編の映画も、それは例外ではありません。
ですから、いかにワンカット、ワンシーンを納得のいくものに仕上げるかが良い作品につながると私は感じています。
もちろん、時短や効率を求めるとなると、有料ソフトの検討の余地はありますが(苦笑)、一つ一つをOKテイクにできればそれでOK。そこにたどり着くための手法の一つに、今回ご紹介したものが参考になれば幸いです!
それでは!